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従姉と二人でこの家に引っ越して二ヶ月。
庭付き一戸建ての生活。最初申し分ないものに思えた。
しかし、最近困っている。従姉が熱を出す事が多くなり、私の脚が痛むのだ。
医者は原因不明だと言う。
『それって、アレじゃない?ほら、ゆう…。』
電話で友達が言う。
ある日、これからの事を長い時間二人で話し合って、ふと気が付けば薄暗闇の中に、何かが動く。
子供だった。二人。
一人が、私の脚にスライディングを書ければ、もう一人が、従姉の後ろから目隠しをする。
その顔。
…小さい頃の、私達。
二人で遊んだ思い出の家が、売りに出されていると知った時、どんなに嬉しかったか。
「思いを残すと言うからね。」
遊びに来た伯母が言った。笑いながら。
* The End *
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