誰かが私に教えました。
喜びは長く、悲しみは短く、と。
だから、この手紙もなるたけ短く認めましょう。
幼い日。二人で遊んだ、ごっこ遊び。
私がお姫様で、あなたが助けに来た騎士。いえ、王子様。少なくとも、私はその積りで。
学校に通うようになってからも、二人一緒にいるのが当たり前で。だから、いつの間にか、言えなくなっていました。
ずっと、友達でいましょうね、と。
明日からは、その言葉通りに。
何が悪かった訳では無く、何が足りなかった訳でも無い。
ただ、ずっと、離れなかったのがいけなかった事。
同じ事で笑い、同じものを見て泣いたのが。
現実は冷たく、厳しいから?
何よりも、二人の通っている学校が、中高一貫の女子校だった事。
* The End *
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